VectorNorm(V) コマンドは、 V のベクトルノルムを返す maplet を表示します。c

ベクトルノルムの定義は、maplet 内で与えられます。

Norm (Select from list or enter non-negative number) コンボボックスを用いることで、返されるベクトルノルムの制御を行います。

Vector has real values チェックボックスを用いることで、ベクトルノルムの計算に使用されるアルゴリズムの制御を行います。ベクトルが実成分からなる場合、速いアルゴリズムが使用可能です。デフォルトの値は、has(V, I) の値を用いて決定されます。has(V, I) は、V が複素成分からなる場合は、true を返します。つまり、デフォルトでは、V が複素成分を持たない場合にのみ、このオプションは選択されます。

注意: Vector has real values が選択され、かつそのベクトルが複素成分を含む場合には、正しくない結果が返されることになります。

Evaluate result チェックボックスを用いることで、V のベクトルノルム、またはワークシート内でベクトルノルムを計算するのに必要な呼び出し手順のいずれを、maplet が返すのかを制御します。デフォルトの挙動は、結果の評価を行うこと、つまりノルムを返すことになります。

VectorNorm sample maplet worksheet では、このルーチンにより表示される maplet と同様の機能を持つ maplet を書く方法について、実演されています。

with(Maplets[Examples][LinearAlgebra]):
VectorNorm(<1,3,2,5>);