Maplets[Elements][FileDialog] - ファイル選択ダイアログの定義
使い方
FileDialog(opts)
FileDialog[refID](opts)
パラメータ
opts - option=value の形の等式; ここで option は approvecaption, filefilter, filterdescription, height, onapprove, oncancel, reference, resizable, title, value, width のいずれか; FileDialog 要素のためのオプション指定
refID - 名前または文字列; 要素の参照
|
説明
|
|
•
|
FileDialog ダイアログ要素は、ファイル選択のダイアログを定義します。
|
•
|
Maplets のダイアログ要素は、事前に定義されたレイアウトを持っています。ダイアログについては、製作者が要素を指定することはできません。これが、例えばボタンやレイアウト要素といった、他の要素を含むことのできる Window 要素との相違点です。
|
•
|
FileDialog 要素の特徴は、オプションを用いて修正が可能です。Maplets パッケージでのオプション指定を簡単にするために、等式を用いることなしにあるオプションと内容を設定することが可能です。次の表では、(左側の列に)要素、記号、および型、そして(右側の列に)型がデフォルトで割り当てられると入力を行う、対応するオプションまたは内容を一覧表示します。
|
Elements, Symbols, or Types Assumed Option or Content
refID reference option
string or symbol title option
•
|
FileDialog 要素は、Action あるいは、onapprove および oncancel オプションを指定するコマンド要素を含むことが可能です。
|
•
|
FileDialog 要素は、Maplet 要素の中に含めることが可能です。
|
•
|
次の表に、FileDialog 要素のオプションの、制御および使用法について記述します。
|
|
I 列の x は、(要素の定義を行う) 呼び出し手順で指定される、初期化が可能なオプションを示す。
|
|
R 列の x は、呼び出し手順で必要となるオプションを示す。
|
|
G 列の x は、オプションが Get ツールを用いて取得できる、すなわち読み込み可能であることを示す。
|
|
S 列の x は、 SetOption 要素あるいは Set ツールを用いて設定される、書き出し可能なオプションを示す。
|
Option I R G S
approvecaption x x x
filefilter x
filterdescription x
height x x x
onapprove x
oncancel x
reference x
resizable x x x
title x x x
value* x x
width x x x
|
* value は、現在選択されたファイル名を表す文字列、たとえば、"C:\myfile.mpl" です。
|
•
|
opts 引数は、maplet のオプションを設定する、1 つまたは複数の以下の等式を含みます。
|
|
approvecaption = string または symbol
|
|
肯定のボタン上に現れるテキスト。デフォルトで現れるテキストは、Open です。
|
|
指定されたファイル拡張子の検索。デフォルトでは、全てのファイルを検索します。これは filefilter が "*" となっているのと同等です。空でない拡張子をもつファイルのみ指定するためには、"*.*"を使用します。
|
|
filterdescription = string
|
|
オプション filefilter により提供されるフィルタの記述です。デフォルトの記述は、"All Files" です。
|
|
onapprove = Action あるいはコマンド要素, または Action 要素の参照(name または string )
|
|
ユーザがファイル (フォルダではない) を選択し肯定のボタンをクリックした際に起こる動作。デフォルトでは、この動作はダイアログを閉じます。
|
|
oncancel = Action あるいはコマンド要素, または Action 要素の参照(name または string )
|
|
ユーザが Cancel ボタンをクリックした際に起こる動作。
|
|
reference = name または string
|
|
FileDialog 要素についての参照を表します。
|
|
この参照、例えば FileDialog[refID] およびコマンド列内の reference が、両方ともインデックスで指定されている場合、インデックスによる参照が優先されます。
|
|
resizable = true または false
|
|
ユーザがウィンドウのサイズ変更を行えるかどうかの設定。デフォルトでは、false です。
|
|
title = string または symbol
|
|
ファイルダイアログのタイトルバーに現れるテキスト。デフォルトのタイトルは、Select File です。
|
|
例えば、"C:\myfile.mpl" といったように既存のファイルの位置を表わすストリングを選択します。一般的に、value を使用し出力する為に初期のフォルダ/ファイルを設定するには、directory と filename のオプションを使用することが賢明である。
|
|
|
例
|
|
リストから選択されたファイル、または NULL を返すファイルダイアログを持つ maplet の例:
>
|
with(Maplets[Elements]):
maplet := Maplet(FileDialog['FD1'](
'filefilter' = "mpl",
'filterdescription' = "Maple Source Files",
'onapprove' = Shutdown(['FD1']),
'oncancel' = Shutdown()
)):
Maplets[Display](maplet);
|
|
|
参照
|
|
Maplets パッケージの概要, Maplets/コマンド要素, Maplets/ダイアログ要素, Maplets[Display], Maplets[Elements] パッケージの紹介, Maplets[Elements][Action], Maplets[Elements][Maplet], Maplets[Elements][RunDialog], Maplets[Elements][SetOption], Maplets[Elements][Shutdown], Maplets[Elements][Window], Maplets[Tools][Get], Maplets[Tools][Set]
|
|