MapleSim[GetEquations] - 入力システムの方程式系を返す
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使い方
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GetEquations( model, modelFile, modelName, opts )
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パラメータ
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modelFile
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(省略可) string; Modelica モデルのコード列またはファイル名
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modelName
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(省略可) string; Modelica モデル名
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opts
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(省略可) option = value 形式の式; GetEquations のオプションを指定
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戻り
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GetEquations は、次の各集合を伴う式列を返します:eqs, ics, constrs, params, vars, aux, probes, Boolean, Discrete, Function
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eqs の設定は、コアとなる連続方程式のすべてが含みます。
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ics の設定は、システムの初期条件一式が含みます。
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constrs の設定は、指数減少法のプロセスから得られた一式の拘束方程式が含みます。simplify<>tryhard の場合、constrs は空集合となります。
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params の設定は、eqs 内のシステム方程式に存在する記号パラメータの値を定義する、一式のパラメータ代入方程式が含みます。
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vars の設定は、eqs 内のシステム変数一式が含みます。
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aux の設定は、vars に存在するシステム変数の項にある補助変数を定義する、一式の補助方程式が含みます。補助変数は、簡約化プロセスによってシステムから除かれる変数です。
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probes の設定は、プローブが付けられる一式の変数名が含みます。
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Boolean の設定は、一式のブール方程式が含みます。
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Discrete の設定は、一式の不連続方程式が含みます。
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Functions の設定は、システムに定義された一式のプロシージャが含みます。
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モデルの説明
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GetEquations コマンドは、システムモデルの動作を記述する方程式のリストを返します。
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入力システムを指定する方法は 2 つあります。すなわち、Modelica モデルソースのファイル名か、または Modelica モデルのコード列を使用します。
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Modelica モデルソースのファイル名を使用して入力システムを指定するには、modelFile パラメータをそのファイル名に設定し、modelName パラメータをモデルの名前に設定します。
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Modelica のコード列を使用して入力システムを指定するには、modelFile パラメータ (これによりコード列を渡します) を設定し、キーワードパラメータのオプション is_immediate を true に設定します。
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opts 引数は、option = value 形式の省略可能な引数です。ここで、option は以下に列挙された名前の 1 つです。これらの引数はキーワードパラメータに相当し、等式の左辺がキーワードで、右辺は値です。各キーワードパラメータには、そのパラメータが渡されなかった場合に指定されるデフォルト値があります。
以下の項目で、各キーワードについて説明します。各項目の 1 行目は、引数のフォーマットを示しています。すなわち、左辺がキーワード、右辺が値のタイプです。タイプが truefalse の場合、キーワードのみを渡すと、keyword = を渡したことになります。
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is_immediate = truefalse
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is_immediate キーワードパラメータは、オプションのパラメータ modelFile を Modelica ソースファイルのファイル名とみなすか、あるいは Modelica モデルのコード列とみなすかを指定します。
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is_immediate=true の場合、modelFile パラメータには実際の Modelica コードが含まれているとみなされます。他方の場合、このパラメータは Modelica ソースファイルの名前とみなされます。
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mbaumgarte = list(nonnegative,nonnegative)
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mbaumgarte キーワードパラメータは、システムのマルチボディ部分に適用される Baumgarte 拘束安定化パラメータ ([ , ]) を指定します。この値が 0 より大きい場合、位置レベルの拘束がマルチボディシステムから除かれて、Baumgarte 安定化加速拘束に置換されることにより、マルチボディ DAE から純粋な ODE へ効果的に変換されます。デフォルト値は [0,0] です。
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symbolicname = Or( list(name), `all` )
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symbolicname キーワードパラメータは、返される方程式内で記号として維持するパラメータ名のリストを指定します。例えば、システムに J=1 および C=2 という 2 つのパラメータがある場合、symbolicname=[J] とすると、返される方程式内でパラメータ J は維持されますが、C の値は代入されます。
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デフォルト設定の symbolicname=[] の場合、返される方程式では、パラメータ値のすべてが代入されます。
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特別に symbolicname=all とした場合、システムのパラメータ名のすべてを、返される方程式内で記号として維持するよう指定されます。
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timefunction = truefalse
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timefunction キーワードパラメータは、返される方程式内の変数を時間の関数 (例:x(t)) として表すか、あるいは単なる名前 (例:x) として表すかを指定します。
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デフォルト設定 timefunction=true の場合、時間形式の関数が返されます。他方の場合、単なる名前の形式で返されます。
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独立時間変数の名前は、tvar キーワードパラメータで指定します。
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tvar キーワードパラメータは、時間形式の出力の関数で使用する、独立変数の名前を指定します。デフォルト値は tvar=t です。
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simplify = Or( truefalse, `tryhard` )
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simplify キーワードパラメータは、システムの方程式に適用する簡約化のタイプを指定します。
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simplify=false オプションの場合、簡約化を行わずに方程式が返されます。
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simplify=true オプションの場合、システム内の冗長な変数および方程式を取り除いて、システムモデルを簡約化します。これはデフォルトの設定です。
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simplify=tryhard オプションの場合、冗長な変数の削除処理と、指数減少法をシステムに適用します。
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このコマンドは MapleSim パッケージの一部です。GetEquations(...) の形式で使用できますが、事前にコマンド with(MapleSim) を実行していなければなりません。ただし、MapleSim[GetEquations](...) という長い形式のコマンドを使用するなら、いつでもこのコマンドを利用できます。
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